| 阪 和幸社長 「悩むより、早く動いて体験する方がいい。」 |
ソフトウェア開発を行うベンチャー企業は多いが、同社はベトナムのIT企業との業務提携
でソフト開発を行うという、独特のスタイルで事業を進めている。
IT技術の発展著しいベトナムとWin-Winの関係を築くことで、高品質・低コストのソフト
ウェア開発を実現している。
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起業を志したのはいつ頃ですか?
起業をはっきり考えたのは、起業する半年くらい前ですね。
元々ソフトウェア開発会社に勤めていたんですが、働いているうちに段々起業に関心を持つようになって、
独立しました。
30歳になる時だったんですけど、うまく行くにしろ行かないにしろ、若いうちの方がいいだろう、
と決断しました。もっと早くてもよかったかな、と言う気はしますね。
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おぼろげにでも起業を考えていたとか、そういうことはないですか?
具体的にはなかったんですが、独立するときには、ベンチャー企業に「勤める」か「始める」かでは悩みました。
ベンチャー企業を選択したのは、自分がやりたいことができるんじゃないか、という発想だったんですけど。
その頃、偶然ベンチャー企業の社長さんとお会いし、
やはり会社を「創る」ということと、できている会社に「参加する」ということは…
例え、それが創業期であっても、全く別物であるんだ、と感じるようになりました。そこで、
その2つの選択肢から、「創る」を選択しました。 |
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阪 和幸 社長 |
事業のパートナーとして、ベトナムに着眼した理由は何ですか?
最初会社を創るときに、国内の会社で外注先を探そうと思ったんですが、結構断られたんですよ。
私1人で起業したので、「与信」という問題でなかなかパートナーがみつからなくて…。
そんなときに、ある人から「韓国の会社は人件費が安くていい」という話をきいて。
調べてみるとそれほど安くもなかったんですが、それをきっかけに
「別に日本人で揃えなくてもいいんじゃないか」と思うようになって、海外に目を向けるようになりました。
ソフト業界の場合、海外では中国で開発を進めるケースが非常に多くなっているんですけど、
中国はもう進出済みの企業がたくさんあって、後から入っていっても、パートナーを見つけるのが難しい。
それ以外といえば、ベトナム、インド、ロシア、ブラジル…といったあたりなんですが…
ブラジルは遠すぎますし、ロシアは寒い(笑)。
インドとベトナムが残るんですけれど、ベトナムの方がインドより地理的に近いので、ベトナムを選択しました。
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ベトナムのIT事情はどのような状況なんですか?
国を挙げてIT技術者の養成を大学レベルから行っており、また、日本への進出をサポートしています。
国の政策としてやっているので、非常に優秀な方が多いです。
その一方で、インフラの整備状況はまだまだです。ADSLが何とかあるという程度で。
ただ、ソフトのやり取りや通信などは、インターネットがあれば問題ないです。
提携先を探す際には、ベトナムコンピュータ協会という団体の会員に片っ端から日本語でメールを送りました。
返事が日本語で帰ってきた会社をさらにフィルタリングし、ピックアップした上で現地に見に行きました。
ベトナムの技術者の人って、結構日本語がしゃべれるんですよ。だから、言語の問題では苦労したことがないです。 |
ベトナムでの開発風景 |
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阪社長が感じるベトナムの魅力とは?
みんなが上向きですね。
「豊かになってやろう!」という、ギラギラしたエネルギーがあります。
また、ベトナムの人には「人間」を感じるというか…「生きている感じ」があります。
「したたか」と言うのかも知れないですけど、「生きる=食べる」みたいなものを感じます。
ただ、結構、人は穏やかですよ。親日家が多いと言われていますし、
文化的に日本と対立することもあまりありません。
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創業後はどのようなことに苦労されましたか?
(創業後1年しか経っていないので)今でも変わっていないんですけど(笑)。
「仕事を受注する」ということが一番大変ですね。
また、会社勤めしているときと責任の重みが全然違いますね。
事業をしている場合、私財を全て突っ込んででも、炎上している状態を平穏な状態に戻すのが
最低限の責任の取り方ですから、仕事内容はあまり変わらないんですけれど、
そのプレッシャーが全然違いますね。
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今後やってみたいことは?
弊社の事業は、ベトナムの優秀な技術者を活用することで、お客様に対して、品質を保ちながらコストを抑えたソフト開発がご提案できます。
また、窓口は弊社がしますので、お客様にとっては、日本の企業に発注するときと何ら変わりなく商談を進めることができます。
ベトナムにとっても、日本の仕事は単価が高いのでメリットがあります。
このように、ベトナムとの事業提携とは、関わる人全員にWin-Winの関係が保てる事業の形だと思うので、それをどんどん知っていただきたい、と言うのが一つです。
また、現在は受託開発がメインなので、やはり「自分たちの製品」を持ちたいというのがありますね。
作るにしても、せっかくスタート期から海外とのつながりがあるので、国内でクローズするのではなく、海外でも使っていただけるものを創りたいです。
将来の夢としても、やはり、日本にとどまらない会社になれればいいな、というのはありますね。日本人は他国の文化に触れ、それらを融合した新しい文化を創るのが得意なので、日本と海外の人が交流できる製品を作り、その可能性を少しでも広げられたら最高だと思っています
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海外に視点を向けた製品はやはり違いますか?
「そうだと思います」…という答えになります。これからそれを探っていこうとしているところなので。
ただ、海外のIT企業って、結構国内だけにとどまっていないところが多いんですよ。
ルクセンブルク で開発された「Skype」も、今は世界中に普及していますが、基本的にスタートから海外が視野に入 って開発されていると思います。
日本は…英語がしゃべれないというのとイコールになると思いますが…言語の特殊性という問題もあってなかなか外に出て行けないというのがありますが、やはり海外を目指したいです。
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これから起業する人に一言お願いします。
やってみてわかったことの一つは、計画はある程度必要かもしれないですけど、
悩んでいるよりは早く動き出した方がいい、と言うことです。あと、「(起業するって)こんなもんだろう」と机上で想像しても、実際は全然違います。想像をはるかに超えることはしょっちゅうあります。やらないと分からないことが山のようにあるので、早く体験する、ということが一番なんじゃないかな、と思います。 |
| (平成19年7月11日 インタビュー) |
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