| 島村 博社長 「なくてはならない存在は、なくならない。」 |
センサーとネットワーク技術を利用した屋外監視システム「フィールド・サーバ」。
同社は、農水省・経産省・文科省や三重大学等と共に、産学官連携でこのシステムの研究・
開発を進め、事業を展開している。
同システムは、農業用の他にも、食・環境・資源と教育などへの応用に国際的な展開への
可能性が期待されている。
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今の事業を志したのは何がきっかけなんですか?
小学校5、6年の頃に、当時「電子ボード」というおもちゃがあって、 高価なのでずっと我慢していました。
それをクリスマスに嘆願したら 入門機種を買ってもらえまして。ラジオやワイヤレスマイク、 嘘発見器など、
30回路くらいの実験ができるものだったんですが、 それがもの凄く嬉しかったです。
それから電子回路に興味を持ち、『ラジオの製作』や『初歩のラジオ』 などの雑誌を
お小遣いを貯めて買って…というところから始まりましたね。
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そのころから独立を考えていたんですか?
元々はサラリーマンをやっていて、独立しようとは思っていなかったです。
実家は大阪で食堂をやっていたんですが、25歳くらいまでは好きなことを やって、
最後は店を継ぐだろうなと思っていました。 ただ、家が商売をやっていたんで、
自分で何かをやりたいというのは、 潜在的にあったんでしょうね。 |
島村 博 社長 |
その会社に入ったきっかけは?
高校生の頃に学費にも困るような状況になって、アルバイトを始めました。
どうせなら好きな電子回路のバイトをした方がいいな、と思って、そういう方面の会社に 入ったんです。
元々、日本橋とか行って自分で色々製作していたのですが…その会社は 部品だらけなんですよね。
「おお、これは素晴らしい!」と(笑)。
データブックもあるし、専門書籍もあるし、で全然苦にならなかったですね。
夏休みは泊まりこんで仕事したりして。
そこで7年間仕込まれて、ひと通りのことはできるようになりました。
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フィールド・サーバへの足掛かりもその頃に作られたんですか?
私はラジオやアマチュア無線に興味を持ったところからはじまっていますので、
ネットワークを使った遠隔操作とかコミュニケーションなど、マイコンのネットワーク応用には
元々興味がありました。
アルバイトの面接時に「コンピュータと通信技術の融合が今後重要となり…」
と書いて行ったり。
それで、どうせ仕事をするなら、「働く・つなげる・役立てる」…という
ユビキタスネット事業をやりたいと思いました。
その頃から、産学連携のような仕組みを使っていくと言う気持ちがあって、
大学などと つながりを持って、自分が子どものころに遊んだ「電子ボード」のようなものを
やれたらいいな、と。
だから、会社のマークも、(電子ボードの部品の)ブロックを組み合わせたようなものにしました。
※同社のロゴマーク
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会社のマークは社長ご自信が作られたんですか?
ええ、三次元的な「ものづくり」をやりたかったんで、ブロックにロボットのような感覚で 頭と足を付けて…。
真ん中に黄色があるのは、風水的に縁起がいいということなんですが(笑)、
みんなに個性的なそれぞれのカラーがありますんで、「個性を発揮してもらう」という意味を
多様な色で表現しました。
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独立をすることになった直接のきっかけは何ですか?
会社員をしていると、色々と内部調整が大変だったりして、思ったことを進めるのに効率が 悪いんですよ。
即行動ができればもっと何かできる可能性は高まる、という感覚はあったので、
えいっと!個人創業を決意しました。
独立すると、不安が襲いますが、行動して自分の考えを試せますから思考錯誤の展開が非常に早く、
かたちがすばやくできてくる。その代わり全部自分が責任取らなきゃいけないですけど(笑)。
体力的には今のほうがしんどいですが、
精神的なしんどさと言うのは、感じる暇がありません(笑)。
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現在フィールド・サーバは教育現場への応用もされていますね。教育への関わりというのは、島村社長の子どもの頃の経験に繋がっているんですか?
それはあります。
子どもの頃に面白いものに出会うというのはすごく大切だと思っています。
今も「スクイーク」という、子どもでもプログラミングできるようなソフトを導入していますし、
ロボットプログラミングやものづくり涵養教育などもやっています。
だからイーラボの「e」には、「education(教育)」の「e」という意味もあるんですよ。
また、「e」には「environmental(環境)」と言う意味もあります。
ElectricでEducation、 Environmentalの「E-business」を行う
「Laboratory(研究所)」で、
社名を「イーラボ」と 名づけました。
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同社が入居する「あのつピア」 |

あのつピアの創業支援オフィス |
これから起業する人に一言お願いします
「なくてはならない存在は、なくならない」ですね。
老舗と言うものがありますが、そういう永続的なものは、結局、根本的に他者(顧客)に対して
なくてはならない「役立ち」というのがあるんです。
役に立つのであれば、なくてはならない存在になる。
当社では、「個と社会との関係性」への思いが非常に強いです。
「個」と「社会」とのつながりを 意識したときに、初めて「なくてはならない存在」になれます。
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社長の将来の夢は何ですか?
環境貢献を具体的な行動で繋げて地球とわたしたちの関係が理解しやすい仕組みをつくりたいですね。
例えば、プチガーデンとか、プチファーマーとかがフィールドサーバを介してつながると言うような。
「私の自慢の作物見てよ」とか「おいしそう。9月に収穫にいくね!」とか、
そんな風におすそわけ文化の再考、互恵性で繋がるコミュニティで地球の上で世界がつながるようなものが
作れればいいですね。
それを、急激に立ち上がってポンと消えていくというのではなく、ずっと永続的にやりたいです。
個人の生涯は短いですが、製品や会社であれば、永続性を保つ可能性があるでしょ?
芸術家であれば歴史に名を刻むような作品を残す訳ですけど、
僕らであれば会社を介して製品を誠心誠意でつくりあげ、社会に必要とされ、
つながり続けていける事が夢ですね |
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フィールド・サーバ システム |
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| (平成19年6月27日 インタビュー) |
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